3.2.4 我が国の主な協力と現地調査結果
タンザニアにおいては、すでに述べたように、SPによる援助協調によって、コモン・バスケット、財政支援等が各ドナーの援助の主流となり、新しい援助環境が形成されている。こうした中にあって、我が国はタンザニアの援助環境の変化を考慮し、援助実施体制を検討することが重要となっている。
以下、各セクターにおける我が国の援助実施状況と体制につき、本調査における案件視察から得た知見をもとに考察する。現地視察案件は次のとおりである。
- 農業分野
- キリマンジャロ農業開発(KADC及びKADP)、ローアモシ農業灌漑事業、キリマンジャロ農業技術者訓練センター計画(KATC)、キリマンジャロ州中小工業開発協力事業(KIDC)
- 都市部等における基礎インフラ整備等による生活環境改善
- ダル・エス・サラーム道路改善計画(DRIP)、 ダル・エス・サラーム電力供給拡充計画
- 森林保全分野
- キリマンジャロ村落林業計画(KVFP)
- 草の根無償資金協力案件
- モシ市ウェルウェル川簡易連絡橋建設計画(キリマンジャロ州)、セムキワ・セカンダリー・スクール建設計画(タンガ州)、UMATIダル・エス・サラーム・ユースセンター拡充計画(ダル・エス・サラーム)、マタニティ・センター設立計画(キリマンジャロ州)、バガモヨ・セント・エリザベス病院建設計画(コースト州)